予告編・特報・PV
予告篇
English subtitled trailer
特 報 2
特 報
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「公開前トーク」お試し映像
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「昭和のくらし博物館特別展 映画『この世界の片隅に』~すずさんのおうち展」お試し映像
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「広島国際映画祭2019」お試し映像
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「片渕須直×町山智浩トークイベント」お試し映像
片渕須直監督メッセージ
戦争しおってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。
そして、人には人生がある。それが戦争中であっても。
明るくぼーっとした人のように見えるすずさんが
自分以外の「世界の片隅」と巡り合うとき、
すずさんの中にはどんな変化が生まれるのでしょうか。
すずさんの中にあったほんとうのものを見つけてください。
片渕須直
イントロダクション
200万人の胸を震わせたあの場面が、まったく異なる印象で迫ってくる。
この映画は、大ヒット映画『この世界の片隅に』の単なる長尺版ではない。250カットを超える新エピソードによって、これまで目にしていたシーンや人物像が、まったく異なる印象で息づきはじめる。『この世界の片隅に』を知る人も、知らない人も1本の‟新作“として体感することになるだろう。
すずの内面を大人の表現で魅せる女優のん、岩井七世(リン役)、細谷佳正(周作役)など、前作のキャストがパワーアップして再集結。さらに遊郭の女性テル役として花澤香菜が初参加。コトリンゴによる書き下ろしの新曲と共に、私たちを新たな世界へといざなう。
ものがたり
誰もが誰かを想いひみつを胸に 優しく寄り添う
広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。
ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、夫・周作とリンとのつながりに気づいてしまう。だがすずは、それをそっと胸にしまい込む……。
昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。
キャラクター・キャスト
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北條すず(旧姓:浦野)
広島市江波に生まれる。絵を描くことが大好きな女性。18才で呉へ、北條家のお嫁にやって来る。夫の周作をはじめ、北條家を中心とした新しい暮らしが始まる。ある時迷い込んだ遊郭で同年代の女性・リンと出会う。
声:のん
1993年7月13日生まれ、兵庫県出身。趣味・特技:ギター。絵を描くこと。洋服作り。本作でアニメーション映画初主演を飾る。
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北條周作
北條家長男。海軍軍法会議所の録事(書記官)を勤める。結婚し、すずの夫となる。慣れない環境で生活を始めるすずに優しく接する。実は結婚前に想いを寄せた女性がいるらしい。
声:細谷佳正 ほそや よしまさ
広島県尾道市出身。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(15/長井龍雪監督)や『アルスラーン戦記』(15/阿部記之監督)、『亜人』(15/瀬下寛之監督)など出演作多数。海外ドラマ・洋画の吹替やナレーションなど精力的に活躍中。
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黒村径子
周作の姉。娘の晴美を連れて北條家に出戻る。すずとは対照的にテキパキと働く。
声:尾身美詞 おみ みのり
東京都出身。劇団青年座に所属し、『その頬、熱戦に焼かれ』などの舞台で挑戦的な役を演じる。海外ドラマの吹替などでも活躍している。
黒村晴美
周作の姪で、径子の娘。5才。すずと仲良くなり、ふたりで絵を描いたり船を見たりして日々を過ごす。おとなしい性格で、学校で友達ができるか心配している。
声:稲葉菜月 いなば なつき
2005年生まれ、アニメーション映画『アナと雪の女王』(13/クリス・バック監督、ジェニファー・リー監督)で日本語吹替版・アナの幼少期を演じ、注目を浴びる。TVアニメ『がんばれ!ルルロロ』(14~/児玉徹郎監督、うもとゆーじ監督)。
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北條円太郎
周作の父。海軍の呉工廠に勤務する。どこかのんびりとしたムードで、家族を包みこんでいる。
声:牛山茂 うしやま しげる
長野県出身。劇団昴に所属。主な舞台出演作に『アルジャーノンに花束を』(劇団昴)、『ら・ら・ら』(劇団朋友)、声優としてTV アニメ『昭和元禄落語心中』(16/畠山守監督)、『わしも-WASIMO-』(14~/川瀬敏文監督)、ディズニーアニメや海外ドラマの吹替など、幅広く活躍している。
北條サン
周作の母。足を痛めており、ひとりで歩くのもままならない。穏やかに温かく家族を見守っている。
声:新谷真弓 しんたに まゆみ
広島県出身。劇団「ナイロン100℃」に所属。舞台での活躍を中心に、実写映画『キューティーハニー』(04/庵野秀明監督)への出演や、声優としてTVアニメ『彼氏彼女の事情』(98~99/庵野秀明監督ほか)、『キルラキル』(13~14/今石洋之監督)などに出演。多彩な才能をみせる。
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白木リン
すずが出会う女性。遊郭に迷いこんだすずを助け、仲良くなる。悩むすずに「この世界にそうそう居場所はなくなりゃせんよ」と声をかける。
声:岩井七世 いわい ななせ
NHK『天才てれびくん』シリーズでデビュー。ファッション雑誌「ラブベリー」の専属モデルとしても活躍。その後女優としてドラマ映画、舞台に活躍。近年の出演作としてWOWOW『沈まぬ太陽』(16/水谷俊之監督、鈴木浩介監督)、映画『スリリングな日常』(16/熊澤尚人監督)、『傷だらけの悪魔』(17/山岸聖太監督)など。
テル
すずが出会う、リンと同じ遊郭で働く九州出身の女性。客となった若い水兵と川に飛び込むが、助けられた。しかしそれがもとで風邪をこじらせてしまう。
声:花澤香菜 はなざわ かな
子役から芸能活動を始めドラマ・CM・バラエティなど出演。14歳の時に初めて『LAST EXILE』で声の出演をしたのち『ゼーガペイン』のヒロインカミナギリョーコ役で注目を集める。その後声優としての活動が中心となり数多くのTVアニメ・劇場アニメに出演。主な出演作『PSYCHO-PASS』(常守朱)『言の葉の庭』(雪野百香里)『シュタインズ・ゲート』(椎名まゆり)『はたらく細胞』(赤血球)
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水原哲
すずの小学校の同級生でガキ大将だった。海軍に入隊し、重巡洋艦「青葉」の乗組員となる。入湯上陸の際、すずに会うため北條家にやってくる。
声:小野大輔 おの だいすけ
高知県出身。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(12~/津田尚克監督)、『宇宙戦艦ヤマト2199』(13/出渕裕総監督)、『おそ松さん』(15~16/藤田陽一監督)、『黒執事 Book of the Atlantic』(17/阿部記之監督)など数多くの作品に出演。
浦野すみ
すずの一歳下の妹。幼い頃からすずと仲が良かった。女子挺身隊として陸軍の工場で働いている。いい仲の美男子の将校さんがいるらしい。すずを見舞った際、広島に戻るよう勧める。
声:潘めぐみ はん めぐみ
東京都出身。2011年『HUNTER×HUNTER』(神志那弘志監督)の主人公役に大抜擢され本格的に声優デビュー。主な出演作に『俺物語!!』(15/浅香守生監督)『リトル ウィッチ アカデミア』 (13/吉成曜監督)など。
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浦野十郎・キセノ
すずの両親。海苔業を営んでいたが埋め立てにより廃業。現在は埋め立て地に出来た工場に勤めている。のほほんとしている娘・すずを呆れながらも見守る。
声:(父・十郎)小山剛志 こやま つよし
声:(母・キセノ)津田真澄 つだ ますみ
森田イト
すずの祖母。すずの叔父たち一家とともに広島の草津に住み、海苔業を営む。すずが子どもの頃、毎年夏になると着物を仕立ててくれた。優しくすずの成長を見つめる。
声:京田尚子 きょうだ ひさこ
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小林の伯父・伯母
北條円太郎の姉夫婦。周作とすずの結婚では仲人をつとめた。空襲で焼け出され、北條家に住む。周作に過去の話を時折口にしてしまう。
声:(小林の伯父)佐々木望 ささき のぞむ
声:(小林の伯母)塩田朋子 しおた ともこ
知多さん刈谷さん堂本さん
同じ隣保班のご近所さん。几帳面な知多さんと鷹揚な刈谷さんはいつもぶつかっている。
声:(知多さん)瀬田ひろ美 せた ひろみ
声:(刈谷さん)たちばなことね
声:(堂本さん)世弥きくよ せみ きくよ
スタッフ
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片渕須直監督・脚本
アニメーション映画監督。1960年生まれ。日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89/宮崎駿監督)では演出補を務めた。T Vシリーズ『名犬ラッシー』(96)で監督デビュー。その後、長編『アリーテ姫』(01)を監督。TVシリーズ『BLACK LAGOON』(06)の監督・シリーズ構成・脚本。2009年には昭和30年代の山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた『マイマイ新子と千年の魔法』を監督。2016年、映画『この世界の片隅に』を発表。作品が高く評価されるだけでなく、自身も第90回キネマ旬報ベストテン日本映画監督賞、第59回ブルーリボン賞監督賞などを受賞。その手腕もまた高く評価された。
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コトリンゴ音楽・主題歌
音楽家。2006年に坂本龍一に見い出され、シングル『こんにちは またあした』で日本デビューを飾る。以降、現在までに10枚のアルバムと7枚のサウンド・トラックを発表。
「この世界の片隅に」のすべての音楽を手がけ、日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、ほか受賞。映画・ドラマ・アニメなどのサウンド・トラックや多数のCM音楽を手がけるなど、クリエイターからの支持も高い。片渕監督の前作『マイマイ新子と千年の魔法』(09)では主題歌「こどものせかい」を担当。卓越したピアノ演奏と柔らかな歌声で浮遊感に満ちたポップ・ワールドを描きだす女性アーティストとして各方面から注目を浴びる。
http://kotringo.net/
『この世界の片隅に』さらにいくつものサウンドトラック/音楽:コトリンゴ
●発売日:12月18日 ●発売元:フライングドッグ
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浦谷千恵監督補・画面構成
アニメーター。テレコム作品や世界名作劇場、スタジオ4℃、マッドハウスなどで活躍。『アリーテ姫』(01/片渕須直監督)では画面構成、作画監督補、『マイマイ新子と千年の魔法』(09/片渕須直監督)では絵コンテ、画面構成、作画監督として参加し、片渕須直の世界を支えている。
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松原秀典キャラクターデザイン・作画監督
アニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーター/株式会社カラー所属。1965年生まれ。富山県出身。ガイナックスに入社後、『ふしぎの海のナディア』(90~91/庵野秀明総監督)『新世紀エヴァンゲリオン』(95~96/庵野秀明監督)など様々な作品に関わる。フリーランスとなり、SEGAのゲームシリーズ『サクラ大戦』、『ああっ女神さまっ』(93~13/合田浩章監督)などの大作に参加。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ(07~/庵野秀明総監督)では作画監督を務め、『この世界の片隅に』(16)でも本作同様、キャラクターデザイン、作画監督として参加。
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林孝輔美術監督
数多くのテレビシリーズ作品のほか、劇場作品では『グスコーブドリの伝記』(12/杉井ギサブロー監督)、『思い出のマーニー』(15/米林宏昌監督)、『バケモノの子』(15/細田守監督)、『メアリと魔女の花』(17/米林宏昌監督)、『未来のミライ』(18/細田守監督)、『プロメア』(19/今石洋之監督)などに背景で参加。『ジョバンニの島』(14/西久保瑞穂監督)の美術監督(共同)、ポノック短編劇場『透明人間』(18/山下明彦監督)の美術監督を務める。『この世界の片隅に』(16)でも本作同様、美術監督として参加。
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真木太郎プロデューサー
1955年生まれ。アニメ『機動警察パトレイバー』シリーズや『天地無用!』シリーズ、『千年女優』、『ソードアート・オンライン』シリーズなどを世に送り出した。アニメーションの企画プロデュース会社「ジェンコ」の代表取締役。
丸山正雄企画
1941年生まれ。株式会社MAPPA会長。日本のアニメーションの黎明期から活躍。主なプロデュース作品に『時をかける少女』(02/細田守監督)、『サマーウォーズ』(09/細田守監督)、『千年女優』(02/今敏監督)、『パプリカ』(06/今敏監督)など。
原 作
『この世界の片隅に』上中下巻
双葉社
原作はこうの史代さんによる同名コミック。双葉社のマンガ雑誌に掲載された。
【初出】
「冬の記憶」:「月刊まんがタウン」06年2月号
「大潮の頃」:「漫画アクション」06年8月15日号
「波のうさぎ」:「漫画アクション」07年1月9日号
連載:「漫画アクション」07年1月23日号~09年2月3日号
単行本はすべて双葉社刊。
重版を重ね、現在では累計発行部数140万部を突破している。
こうの史代原作
マンガ家。1968年広島県出身。1995 年『街角花だより』でデビュー。2004年に発表した『夕凪の街 桜の国』で第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞と第9 回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。「漫画アクション」(双葉社)に連載された『この世界の片隅に』(07~09)は、第13 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、「THE BEST MANGA2010 このマンガを読め!」第1位、「ダ・カーポ特別編集 最高の本!2010」マンガ部門第1位を獲得。その他の主な作品に『長い道』、『ぴっぴら帳』、『こっこさん』、『さんさん録』、『ぼおるぺん古事記』、『日の鳥』など。
のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 牛山茂 新谷真弓/花澤香菜/澁谷天外 原作:こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社刊)/企画:丸山正雄/監督補・画面構成:浦谷千恵 キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典 音楽:コトリンゴ/プロデューサー:真木太郎/監督・脚本:片渕須直 製作統括:GENCO/アニメーション制作:MAPPA/配給:東京テアトル 後援:呉市・広島市/日本赤十字社 製作:2019「この世界の片隅に」製作委員会