この世界の(さらにいくつもの)片隅に

片渕の執念がみなぎる。

片渕の愛情があふれる。

INTRODUCTION

映画『この世界の片隅に』の公開後 から約3年に亘り、100回を超える取材を重ね 監督・片渕須直の日々を追う。
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の制作、全国の映画館での舞台挨拶、その映画館に足を運ぶファン達との交流。そして、妥協なきリサーチの日々。
『この世界』を通じて見えてきたのは、数多くの<片隅>に生きる人々の姿。
彼らひとりひとりを大切にし、向き合ってきたのは、監督・片渕須直の生き方そのものではないだろうか。

監督・片渕須直というひと。

監督という職業は孤独に見える。常に頭の中で新たな設計図が産まれているように見える。主観的のように見えて客観的なのかもしれない。
片渕さんの頭の中は見えないけれど普段の振る舞いからそれを想像出来たら面白くないか。『この世界の片隅に』という映画をもっと好きになれるかもしれないし。こんな思いでこのドキュメンタリーの企画は始まった。
「映画といっても僕たちは映像と音しか作れない」「映画は観たお客さんの中で完成する」そう言う片渕さんは片渕映画の観客第1号なのかもしれない。多くの観客と話したりサインをしたり握手をしたり。それはまさに観客同士の語らいに違いない。そして新たな映画の見方を発見すると屈託なく喜びを見せる。 映画『この世界の片隅に』と監督片渕須直を理解する楽しみ・喜び。そんな思いの一助になれば素晴らしいことだ。もちろん新作映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も含めて。

真木太郎
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』プロデューサー

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